そばにいたい人

わたしは今、東京に住んでいる。

でも、3月に静岡の実家に帰る。

大学を卒業して就職するために。

 

夢や希望を抱いて自分の思うままに生きられる人と

現実を生きなければならない人と

2つの運命の人がいると思う。

わたしは後者。

運命は自分で変えられる?

変えられる運命と変えられない運命があるんだよ。

たとえば

家族や出身地、誕生日や血液型。

どう頑張っても変えられないでしょ?

そういう運命もある。

それも含めて自分という存在なんだけど。

 

わたしは現実を見なきゃいけないから。

 

実家に帰らなきゃいけないわけではない。

義務なんかじゃない。

だけど帰った方がいいのは確実だから。

1年生のときから、帰る運命にあることは心のどこかで感じてた。

でも、どうしても自分の今の"幸せ"を優先させたくて。

現実を見たくなくて。見て見ぬふりをして。見ないようにして3年間生きてきた。

今まで抱えてた現実を一瞬だけ捨てた。

だって、ここで出会った人には知られなくてすむから。

だけど就職を目の前にして再び目の前におかれた現実。

わたしがもっと自分勝手だったら。

もう捨てられたかもしれない現実。

中途半端なわたしの優しさが、現実から目を背けさせてくれなかった。

 

ハッキリ言う。

わたしはママのために地元に帰る。

最終的に今の会社を選んだことは心から正解だったと思える。

だけど、今の会社でだって東京に残る術はあった。

それをせずにわたしは地元を選んだ。

 

そういう選択をしたのはわたし。

地元に帰ることを決めたのも

ママの気持ちを尊重したのも

全部誰のせいでもなくわたしがした決断。

 

それでも、

やっぱり大好きな人と離れるのはツラい。

近くにいられなくなって、

わたしはちゃんと毎日笑える?

遠くにいって、

わたしのこと忘れちゃわない?

大袈裟だけど本気で不安だよ。

 

人1倍別れが嫌いなわたし。

終わりじゃない。わかってる。

今の世の中、毎日連絡とるのなんて朝飯前。

声も聞ける。

顔も見れる。

でも、

簡単に会えない。

そばにいられない。遠い。

 

これが恋人に抱える想いではなく

同性の友人に抱える想いだって知ったら

笑いますか?

 

わたしは"好き"に女も男もないと思ってる。

だって、好きの種類が違っても

好きは好きでしょ?

だから同性の友人にだって好きは溢れるし、この想いの丈を伝えたくなる。

 

手紙を書こう。

あなたが大好きだって言葉で伝えよう。

 

どうか。

さよならを言わないでください。

どうか。

いつまでも一緒に笑ってください。