いつも見ていた流れ星

”まるで、いつも見ていた流れ星がオレの手に落ちてきた感覚だった。”

 

 

表現が綺麗すぎて

その瞬間、呼吸をするのを忘れた。

 

 

どんなに大切な思い出だって、時が経てばたいていのことは忘れてしまう。嬉しかった気持ちだって少しずつ薄れていって、新たな楽しい思い出に上書きされてしまう。そうやって過去はおぼろげになっていくのに。

【8.25事件】なんてちょっと冗談めいて言っているのかと思ってた。でも。彼にとってあの日は、本当に衝撃的な出来事だったのだと、1年経って改めて感じる。2016年8月25日は、薄れていくことなく、鮮明に、健人くんの心の中で輝きを放っているんだね。

 

 

”流れ星”

風磨くんのことを流れ星に例えた健人くん。どんな意味を込めてその表現を選んだんだろう。

綺麗なもの。

儚いもの。

未知なるもの。

手が届かないもの。

夢を叶えてくれるもの。

流れ星から連想できることは沢山ある。

ただ1つ。事実としてそこにあるのは、その瞬間、その星が世界の中で1番輝いているということ。

健人くんの中で風磨くんは”光”なんだね。そんな光が、遠くて手の届かないところにあった光が、自分の元に、舞い込んできたんだね。

この言葉にこめた意味を憶測するのもおこがましくてできないくらい、健人くんにとって大切な思い出なんじゃないかなって思う。

 

”世界で1番嬉しかった”

その言葉は大袈裟なんてことなくて、本当に人生で1番びっくりして、言葉通り、世界で1番嬉しかったんだ。もしかしたら、あの出来事を超える衝撃はないかもしれない。健人くんにそんな感情を抱かせられるのは、きっとこの世に1人しか存在しない。やっぱり勝てない。誰も勝てない。だって、相手への想いが強すぎる。

 

 

何度も、何度も思う。

こんな素敵な言葉を向ける先がたった1人のシンメである現実が存在するのは、彼らしかいないんじゃないかって。どうしてメンバーのソロコンサートに行く、来る、という行為が、そんなに特別なものになるんだろうか。確かに、みんながありえないと思っていたかもしれないし、想像もしていなかったかもしれない。でも、メンバーの公演に行くなんて普通にあることで、むしろ、みんなしていることで、驚くことはあってもこんなに1年もひきずるものではない。 そう、この1年間、ずっと嬉しいままなんだよ、健人くんは。ずっと、特別な思い出なんだよ。

 

 

ずっと。ふまけんを大事にしているのは、どちらかといえば風磨くんの方だと思っていた。風磨くんの方が健人くんのことを大好きで、大切で、ふまけんでいることに意味を持たせいると思っていた。でも、あの日を境に、健人くんの中にも、風磨くんに対する何か大きなものが生まれたんじゃないかな。

 

今、健人くんにとって風磨くんはどんな存在ですか。

流れ星に例えちゃうくらい、恋人に例えちゃうくらい、特別な存在なんだって、ふまけんに盲目なオタクはそう思っちゃうよ。

 

 

ふまけんってどうしてこんなにドラマチックなんだろう。

 

 

流れ星が手に落ちる瞬間は見届けることが出来なかったから、流星群、見れたらいいな。

単純に、風磨くんの世界を、健人くんに見てもらいたいな。感じてもらいたいな。